Student Reports学生の報告

UT-MIT International Lecture 2022年9月

工学部精密工学科4年 旭博佑

はじめに

英語を使う機会が欲しいと、軽めの気持ちで履修したUT-MIT International Lectureですが、今年は幸運なことに(先生たちの頑張りにより)9/17-9/22のMIT訪問を果たすことができました。多くの学びがあり、これからのキャリアを考える上での大きなマイルストーンになったような気がしています。どんな旅になったのか、自分なりに振り返ってみようかと思います。

1日目(9/18)

この日は、午前はハーバード見学、午後は自由行動というスケジュールでした。

ハーバードには10:30集合で時間に余裕がありそうだったので自分ともうひとりは軽く歩いてから行こうという話になりました。ボストンには大きな公園があり、そこにはリスやガン、でっかい犬などバラエティー豊かな生き物がいて歩くだけでもとても楽しかったです。またこの日は日曜日だったので、教会ではオルガンが鳴っていて、入ってみるとそれはもう壮観でした。そんな風にいろいろと時間を費やしていたら、いつのまにか取り返しのつかない時間になってしまったのは、ここだけの話…

さて、ハーバードでは現在PhDの江島さんという方に案内をしてもらいました。キャンパスが広く自然豊か、かつ歴史を感じられてすごく良かったです。江島さんはアメリカに身を置きながら日本政治について研究をしていて、こんなやり方もあるのかと驚きました。場所を選ばず何かをできるというのは、とても大事な価値だと思いました。

詳しいことは皆さんが書いてくれていると思うので、自分は午後の自由時間の話をしようと思います。他の皆さんがボストン美術館に行っている中、自分はレンタサイクルをして爆走しました!ボストンでそこら中にあるBluebikesを借りて、この日向かったのはボストン大学の近くの西部です。道すがらアメリカっぽいグラフィティストリートを見つけたり、アメリカのスタバに入ってみたり、(おそらくボストン大学生御用達の)古着屋でショッピングをしたりと、割と充実してたと思います。(wifiがなくて色々と苦労した面もありますが…)帰りには、ボストンと言えばのレッドソックスのホーム球場であるフェンウェイパークに寄ってみたりもしました。今回時間の都合があり野球観戦とはいきませんでしたが、スタジアム外でも充分熱気を感じられました。

初日にして沢山動いてヘトヘトでしたが、アメリカらしいことを沢山体験できた一日になりましたね。

2日目(9/19)

この日は、午前にMIT構内をアラーナさん(東大に来てたMITの学生)に軽く紹介してもらい、それぞれの授業を受けました。

自分はMelenbrink先生のものづくりの授業に参加させて戴きました。生徒数は6人と非常に副内人数で、自分たちでデザインしたソーラークッカーを作ろう!というものでした。自分は当然途中参加で最初は何もわからず右往左往してましたが、組み立てを手伝いならがどんなことをやっているか理解していきました。学部2年生向けの授業ですが、工学的なものつくりの要素が詰め込まれている良い授業だな、と思いました。創造的に手を動かすことに主眼を置く授業は東大ではなかなか少ないので、そこは流石MITという感じでした。

この日はMIT以外にあまり遠くには行ってないですが、chipotle(大人気チェーンメキシカン)で初見殺しの注文の洗礼を受けたり、MITのタダバナナをむさぼったりとMIT学生らしい(?)一日を過ごすことが出来ました。

3日目(9/20)

この日は、午前はMITのアラノア先生のラボツアー、午後は小野田さんの会社見学をしました。そして、夜は小野田さん宅でお話会(パーティー)をしました。ラボツアーでは、研究室の実験器具や作業場所の紹介がメインでした。化学系のラボでしたが、とても驚いたことに、ほとんどの実験器具を自分たちで組み立てているという事実です。なので、化学系と言えど彼らは工学的な知識を持ちながら機械加工のスキルも持ち合わせていて、それが本当にすごいなと思いました。また、金属の錬成から鋳造まで自分たちで自由に扱える環境が整備されており、その施設の規模には文字通り開いた口がふさがりませんでした。MITは地下ですべての建物が繋がっているようで、まるで一つの工場のような印象を受けました。まさにアメリカンサイズですね。

昼食には和田先生おすすめのサンドイッチを広い芝生に臨んで食べ(表紙の写真)、先生が感じたアメリカと日本の違いに関するお話を聞きました。日本のアカデミアの問題の一端に触れられたような気がします。

午後は小野田さんという方が所属するベンチャー、Purelithiumの会社見学を行いました。小野田さんがどのような経緯でMITに来て、アメリカ企業に来て、アメリカ企業に入ることになったのか、人間関係の大切さなど学べることは多かったです。夜のお話会でもプライベートを含めて色々な話を聞けて、こういう道もあるんだと、自分の視野が広がった気がします。

この日は自由行動はほとんどありませんでしたが、この旅の中でも特に学びが多く印象に残った一日になりました。(下の2枚の写真はセブンの超絶不味いアイスと道で出会った謎の鳥)

4日目(9/21)

この日は、午前は自由時間で、午後はキマリング先生と和田先生の授業を受講しました。

最終日ということで、体力を全部使うつもりで動き回った一日になります。朝9時くらいに宿を出発してもう一人と恒例のBluebikesに乗り込み、海沿いを目指して自転車を走らせます。30分くらいでビーチに着き一休みして、ボストン南部のドーチェスター、ロックスペリー、ジャマイカプレインを横断していきました。ボストンの都心とは全く違う景色が広がり、アメリカは人種のるつぼであると言われていても、ある程度の棲みわけがあるのだなあと感じます。これらの地域は昼間だとそうでもないですが、夜はおそらく治安が悪いので一人では行かないようにした方が良さそうです。途中で大型リサイクルショップに寄ってみたり、(Urban renewals: US古着が好きな人には超おすすめです!)そうしてかれこれ4時間くらいチャリを漕ぎ、MITに戻っていきました。

授業はシリコンの製造段階での問題に着目したもので、自分と馴染みのない分野ですが勉強になりました。MIT学生のプレゼンの上手さに驚きましたね。2時間ほどの授業も聞き入っていたらあっという間に終わり、キマリング先生、和田先生に別れを告げた後は再び自由行動。

MITのCOOPでお土産を購入し、自分ともう一人はハーバードの食堂(ハリーポッターでおなじみ)を激写しようと再びハーバードに向かいます。残念ながら外部の人は入れないらしく、苦し紛れの1枚しかカメラに収められませんでした。その後、自分たちは夜ごはんを食べよう、ということで、クインシーマーケットに向かいました。謎のミュージシャンの野外ライブを聞きながら、ボストン名物のクラムチャウダーとロブスターロールで一日を締めます。どちらも美味しかったので、ぜひ食べてみてください!

お土産も購入してボストンを満喫して最終日を終えることができてとても良い一日になりました。

最後に

自分は初めてのアメリカということで、短い間でも日本との違いを沢山感じることができ、全てのことが新鮮で楽しかったです。改めてこんな素晴らしい機会を提供してくださった和田先生、高井先生、清水さんには感謝し切れない思いです。本当にありがとうございました。

P.S.

ボストンにはWi-Fiが沢山飛んでいますが、町はずれに行くと探すのに苦労します。行く前に一緒に行動する人とレンタルWi-Fiをしたりと、工夫が必要です。(なくても何とかなりますが)

それと自分が愛用していたBluebikesですが、ボストンだとどこにもあり、アプリを使ってチケットを購入して使います。1日使い放題で10ドルですが、自転車の開錠に秘密があります。アプリを使って開錠もできますが、こちらのWi-Fiがないと機能しません。しかしなんと、クレジットカードを使って支払いを済ませておけば、ステーションにある機械とクレジットカードを使って開錠することができるのです(最後の方までこれに気づかず苦労しました)

せっかくのボストンなので、是非色んなところに行ってみてください。

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